キミのトリコ

備忘録と書きたいこと

舞台 オセローに行ったお話

シェイクスピアの四大悲劇のひとつで上げられる作品オセローにお邪魔させて頂きました。

 

私的には、初めての新橋演舞場

さすが、滝沢歌舞伎、新喜劇でも使われてるだけあって会場のつくり、声や音の響きが素晴らしかったです。

では、早速本題へ。

暗転よりも先に聴こえる会場内に響き渡る綺麗なコーラスの声と共に辺りは真っ暗になり、怪しげな照明の光に幕がゆらゆら揺れているようなところから物語は始まりました。

舞台はヴェニス(今のヴェネチア)水の都の為、舟に乗って話をしているシーン。ここで使われた舟があまりにも綺麗に動くの。どうやって動かしているんだろうってついガン見したほど。

その舟に乗りながらイアーゴーとロダリーゴー親友の2人が(設定)オセローを恨んでいる理由とこれからどうしていくかロダリーゴーに話をするところから話は進んでいくんだけどまずね始めから本当に台詞の量が多い。どの役も「〜。」にいきつくまでが長いって感じだった。いや、オセローってシェイクスピア劇で2番目に台詞が多いと言われてたのは知っていたけど、予想を遥かに超えた長さ。ひとつひとつの台詞が長くてこれを覚えているって尊敬ですよね。

4時間の大作なのでひとつひとつのシーンについて書きたいのですが、長いので感じたこと(感想)をつづります。

 

まずは、デズデモーナ役の檀れいさん。着ていた真っ白ドレスに負けないぐらいの美しさ。美しい ってまさにこういうこと。をいうんだなと感じました。オーラが全然違くてさすが宝塚。

キャシオー役の石黒英雄さん。さすがジュノンボーイグランプリ。顔立ちがキリッとしていて圧巻される演技力に惚れ惚れしました。

ロダリーゴー役の池田純矢さん。ジュノンボーイ準グランプリこちらもさすがです。顔が小さくて綺麗。立ち方綺麗だった。

オセロー役の中村さん。姿からして圧倒的存在感。飲み込まれてしまいそうな演技力。

瞬きするのも息を飲み込むのも、もったいないぐらい魅力された4時間でした。なかなかここまで長い舞台入ったことなかったから新鮮でした。私ほどのやつが語るには申し訳ないほど素晴らしい舞台。

神山くんが演じたイアーゴーは目力だけで引き込まれてしまうほどの迫力。「正直者のイアーゴー」と「大悪党のイアーゴー」この切り替えこそ、イアーゴーの味であり役者の見せどころと言っても過言ではない。それを、神山くんは分かりやすくさらにイアーゴーの人間味まで綺麗に演じていた。イアーゴーの内と外をはっきり使い分け悪さをする手際の鮮やかさまさに一流スパイ並みのイアーゴーを完璧に神山くんは演じていた。神山くんが演じたイアーゴーは人間味があり、また恐ろしくもどこか哀しい大悪党だった。素晴らしい。

 

ステージの演出上も素晴らしいつくりで、私が気にいったのは、イアーゴーが心の中を話す時の照明の色。赤色になるシーンはイアーゴーの憎しみ。黒や青になるとこはイアーゴーの孤独感を表現しているのかなと感じた。そういったこだわりもきちんと生かされまた発見、考えたりするのも舞台の楽しさのひとつでもあるなと思った。

 

この物語を通して感じたことは、嫉妬は人をいとも簡単に狂わしてしまうひとつの原因。そして、心に闇を飼わないようにしなくてはならない。オセローのように信じ早とちりをしてはいけない。慎重に物事を考えなくてはいけない時もある。そう、深く考えさせられるお話でした。

 

おまけ話と言ってはなんですが、カテコの神山くんは、イアーゴーではなく神山智洋そのものでした。中村さんに手をとられひらりひらりと手を振り時に笑みをこぼす神山くんはかわいかったです。石黒くんが2階3階?に人差し指でキスを飛ばしていたのもときめき案件でした。それに対して、神山くん「なにしてんねん」「お前もやれよ」と会話しているお二人も仲が良いんだなあっとほっこりしました。(会話はそんな感じ)

 

素敵な作品をありがとうございました。

カンパニーの皆様、神山くんお疲れ様でした。

f:id:purepureheart-htt504:20180926111820j:image